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中魚沼神社総代会の歩み

エッセイ

シリーズ・エッセイ21
中魚沼神社総代会の歩み
島田 一

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 中山間地と言うより山間地が大半を占める我が中魚沼ですが、ここに281社もの神社が存在します。かつては地域それぞれに住民(氏子)と神職が密接に関わって祀りごとを執り行っていたでありましょうが、近代化の波と変化にやむ無くその地に住めない為、離村という形を選択せざるを得ない状況に追いやられた住民の苦渋の選択の歴史が見て取れます。

 その結果住民に取り残されたお社や祠が寂しくその地に鎮座するだけになってしまいました。281社あるお社の中に、何社もこういう形が見受けられ残念でなりませんし、未だに山間地の過疎化傾向は減少しておりません。

 中魚沼総代会の歴史は30有余年になりますが、時の神職達が将来を危惧し、一致団結して自分たちの住民の安寧と心の拠りどころとしての鎮守を護る手立てとして、皆で相談する機会を何とか創り出そうと「神社総代会」の設立に踏み切った事が容易に理解されます。

 歴代の総代会長は、中魚沼の総鎮守である十日町諏訪神社協賛会長がその任に就くことになっており、不肖小生が担当して十年が経過しました。会の運営は神職と総代の合議で行っており、現在まで意欲的に運営を続けて来ております。

 私が就任当初、総代会創設25周年を記念して中魚沼神社名鑑が出来上がり、当時何も解らない乍ら歴史の重みと現代の激変の厳しさを実感した覚えがあります。当時から会員の研修の機会は種々あったと思いますが、中でも明治神宮や靖國神社・諏訪大社など、遠隔地への正式参拝を恒例としていました。たまには他所の空気を吸い見聞を広め、心身の疲れを癒す為の参加者の楽しみとして現在も続けております。

 尚、4年前に地元の神社巡りを提案し、今年が4回目の最終年になりますが、我々氏子は自分に関係有る神社以外は、中々知る機会が無い。日帰りで10社ほど巡る訳ですが、受け入れ神社では、大勢での正式参拝など思いもよらない担当総代さん達は、その為の資料を作成して下さったり大変苦労されておられます。

 しかし、こういう経験を通して、お互いに自分たちの鎮守の歴史を再確認でき絶好の機会になると概ね好評を頂いております。それから平成19年には伊勢神宮遷宮の為のお木曳きに40名で参加してきました。

 毎年6月末の総代会総会は今迄の地域の背景がそうさせたのかも知れませんが、毎回300人近い出席で、役員一同の企画の充実さも理解され和気藹々でとても賑やかな会を運営できるのも、地域密着型の総代会の存在があればこそと考えており、今後益々の発展を祈念致しております。

 時あたかも伊勢神宮遷宮奉賛募財年度でもあり、各神社の関係者が募財に当たっての方策を練り、たまたま今迄の各種催しを通じて気心の解った仲間意識に助けられ、驚異的な浄財が集まったものと理解しております。就中(なかんずく)、特別募財には県奉賛会長の�橋傳一郎様から遠路お越し願い、経済団体の役員諸氏に接見頂き、親しく趣旨説明を頂けた事が大きな力となりました。

 我々も今回の奉賛依頼で大勢の皆さんからお聞かせ頂けたことは、先日お伊勢さんに行ってきたよ、とか、毎年参拝しています、夫婦で何度もお参りにいっています、等々真からの敬神の念でお伊勢詣りをされておられる事を奉賛活動を通じて改めて神宮の偉大さ、荘厳さを理解することができました。

 今回の奉賛に際しまして多数の皆様に多大のご協力を頂きました事を厚く御礼申し上げます。

(中魚沼神社総代会長)
【平成21年10月1日「庁報新潟」第87号より)
※内容は庁報掲載時のものです。

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